ここではFXの基礎について超解説します!
FXは怖いイメージがあると思いますが、きちんと仕組みを理解すれば決して怖いことはありません。
丁寧に解説していきますので、最後まで読んでいただければFXの仕組みを理解して頂けると思います。
FXとは
FXとは「外国為替証拠金取引」です。
外国為替とは、自分の国の通貨(円)と外国の通貨(例えば米ドル)を交換することです。
そして、その外国為替は相場があり、それを為替相場(為替レート)と言います。
下図は、「1ドル=100円の時に1万円で100ドルを買う」イメージ図です。
米ドルと日本円の為替相場は、よく夕方のニュースなどで耳にしますね。
この為替レートは秒単位で常に動いています(価格が変動しています)。
朝には1ドル=100円だったのに、夕方には1ドル=105円になることもあります。
その価格変動で生まれる差額を利用して、利益を得ることができる。これがFXです。
普通の商売と同じで、物を安く仕入れて高く売れば利益が出る理屈と同じです。
分かりやすく、りんごで商売する例えで説明すると、りんごを100円で仕入れて、105円で売ることができたら5円の利益が出ますね。
FXは為替相場が常に動く(価格が変動)ため、為替相場が105円になったタイミングで売ればいいのです。
でも、りんご1個では5円しか利益がでないので、こんな商売は誰もしませんよね。
ではどうすれば大きな利益を出せるでしょうか?
答えは・・・ そう、『取り扱うりんごの数を増やす。』です!
取り扱うりんごの数を1万個にしましょう。するとどうなるでしょうか?
5万円の利益を得ることができました!
しかし、ここで一つ問題があります。
りんご1万個分の仕入れ値である100万円が必要になります。
多くの人がりんごで商売をしようと思ってもすぐに100万円を準備することは難しいと思います。
でも、FXはこの100万円の取引をわずか4万円で行うことができるのです。
言い換えれば4万円で100万円分の為替取引ができるのです。
(取引額の4%のお金で取引が可能)
※このあたりがFXの怖いイメージだと思います。
そして、この4%で取引できる仕組みを「レバレッジ」、4%のお金のことを「必要証拠金」といいます。
ここがFXの大事なポイントです!
レバレッジ
レバレッジとは、てこの原理といわれていますが、FXでは少ないお金で大きなお金を動かす事(取引する事)です。
先ほどの1万個のりんごの例で説明すると、1万個のりんご(100万円分)を4万円で購入できる。という事です。
日本のFXでのレバレッジは4%となっています。4%は25分の1なので、この場合は「レバレッジ25倍」という言い方をします。
このレバレッジがあるので、4万円のお金で100万円分の取引が可能になるのです。
りんごが100円/個の時に1万個のりんごを購入し、105円/個になった時に売れば5万円の利益です。110円/個になった時に売れば10万円の利益となります。
繰り返しになりますが、この4万円のお金のことを「必要証拠金」と言います。
必要証拠金
必要証拠金とは、FXで取引するときに担保金のことです。
FX(外国為替証拠金取引)は、りんごなどの実物を取り扱うのではなく、権利の取り扱いとなります。なので、実際にお金の現物を取り扱うことはありません。
取り扱う通貨の4%が必要証拠金となり、FXをするには最低4%の必要証拠金が必要となります。
具体的に見ていきましょう。
次は「日本円と米ドル」を例にします。
例1)為替相場が「1ドル=100円」の時に、1万通貨(1万米ドル)を取り扱う時
■必要証拠金 ⇒ 100円×1万通貨(米ドル)×4% = 4万円
例2)為替相場が「1ドル=130円」の時に、1万通貨(1万米ドル)を取り扱う時
■必要証拠金 ⇒ 130円×1万通貨(米ドル)×4% = 5.2万円
例3)為替相場が「1ドル=150円」の時に、1万通貨(1万米ドル)を取り扱う時
■必要証拠金 ⇒ 150円×1万通貨(米ドル)×4% = 6万円
このように、為替相場に応じて必要証拠金は変わってきます。
そして、必要証拠金を担保に通貨を持つことを「ポジションを持つ」と言います。
ポジション
FXでは、必要証拠金を使って外貨を保持することを「ポジションを持つ」と言います。FXで利益を得るには、まずポジションを持って、為替相場が変動し利益が出るタイミングで売買します。この売買のことを「決済」と言います。
ここでポイントは、FXは『ポジションを持ったら必ず決済しなければいけない。』というルールがあるという点です。
また、ポジションには「買いポジション(ロング)」と「売りポジション(ショート)」の2つがあります。
図で示すとこのような感じになります。
買いポジションは、外貨を先に買って、その外貨の価値が上がった時に売る(決済)ことで利益を出します。
売りポジションはその逆で、外貨を先に売って、その外貨の価値が下がった時に買う(決済)ことで利益を出します。
買いポジションはイメージが付きやすいと思いますが、売りポジションは少しイメージが付きにくいですね。
FXは証拠金取引なので、証拠金を活用することで売る権利を得ることができるため、先に売る(売りポジションを持つ)ことができるのです。単純に買いの逆と考えて頂ければいいと思います。
繰り返しになりますが、ここでの注意点は『ポジションを持ったら、必ず決済する必要がある』という事です。
ポジションを持ったままFXを終わらせることはできませんので注意です。これはリスクにも関係するので、このルールをしっかりと押さえておきましょう。
FXの基礎については以上です。
次のステップとしてはFXのリスクについて理解する必要があります。
リスクとリスク管理は、FXの資産運用において最も重要なので別のページで詳しく見ていきましょう。
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