FXって怖いイメージがあると思いますが、リスク管理をしっかりすれば怖くないです。
私が実施しているトラリピは、リスクを明確に数字化できるのでとてもリスク管理が分かりやすいです。
では、トラリピのリスク管理について説明します!
ロスカットレートを決める
FXのリスクとは「ロスカット」です。
FXのリスクについては👇こちらの記事へ
トラリピの運用でロスカット(リスク)に関係ある要素は
① 運用資金(口座に入金しているお金)
② 取引金額(必要証拠金)
この2つだけです。
運用資金が多ければ多いほどロスカットレートは安全側に設定できます。
もしくは取引金額が小さいほどロスカットレートは安全側に設定できます。
これら2つの要素で、自分で運用できそうなロスカットレートを決めて運用すればOKです。
当然ですが、ロスカットレートを安全側にすればするほどリターン(利益率)は下がります。
それでも私の設定では、目標の年利10%を大きく超えて運用できるのでリスクを抑えても十分の利益が出ていると言えます。
では、ロスカットレートはどのように決めればいいでしょうか。
それは取引する通貨の過去のチャートを見ることです!
これからどのように為替相場が動くかはわかりませんが、過去の動きはとても参考になります。
例えば過去に起きたリーマンショックやコロナショック。
リーマンショックに関しては1929年の世界大恐慌以来の大恐慌でした。
1929年の為替相場はわかりませんが、リーマンショックやコロナショック時のデータは残っているのでその時の値を参考にすることができます。
ここ20年ぐらいのチャートからロスカットレートを導くのです。
私は、ユーロ円とカナダ円の2通貨を運用しています。
まずは、ユーロ円のチャートを見てみましょう。
ユーロができた当初は、「ユーロはすごい!」話題になり高くなっていましたが、今ではそれほど勢いがありませんので、170円台になることはないと考えています。
※絶対にないとは言いきれませんのでご注意ください。
また、2008年のリーマンショック時には170円近くまで上がっていますが、100年に一度の大恐慌なのでそれほど心配はいらないと考えています。
※仮に170円になったとしても、170円以上にロスカットレートを上げられる資金があれば大丈夫です!
これらのことから、ユーロ円(売り)のロスカットレートは160円~165円に設定すれば、ほぼロスカットになることはないでしょう。(確実ではありません。)
次にカナダ円のチャートを見てみましょう。
2008年のリーマンショック時には125円程度まで上がっています。
一方、ここ25年で一番下がった時で68円程度です。
これらのことから、カナダ円(買い)のロスカットレートは63円~68円に設定すれば、ほぼロスカットになることはないでしょう。(確実ではありません。)
このように、過去のチャートからロスカットレートを自分で決めて資産運用することができます。
では、ロスカットレートはどのように算出すればいいでしょうか?
これは、マネースクエアのツールを使えばとても簡単に算出することができます。
ロスカットレートの算出法
トラリピのツールを使えば簡単に算出できます。
必要な入力値は以下の4点のみです。
1)レンジ(トラップを仕掛ける幅)
2)注文金額
3)トラップ本数
4)運用予定額
トラリピの画面を見てみましょう。(例はPC画面ですがスマホでもほぼ同じです)
①上部にある「トラリピ注文」をクリックすると上図の画面になります
②通貨ペアと売買を選ぶ
今回は
・通貨ペアは「ユーロ円」を選択
・売買は「売り」を選択
③レンジを選択
今回は
・136円~144円を選択
⇒上段に「144」、下段に「136」を入力する
④注文金額を選択
今回は
・「0.1」万通貨を入力
⑤トラップ本数を選択
今回は
・「30」本を入力
ここまで入力したら、次に下の方にある ⑥「トラリピのリスクを試算」をクリック
すると「トラリピのリスクを試算」という画面が出てくるので、左下の「⑦運用予定額」に金額を入力します。
例えば「⑦運用予定額」に100万円(1,000,000)を入力し「試算する」をクリックすると、ロスカットレートが出てきます。
この例だと、ロスカットレートは166,679円です。
このように、
①注文金額
②トラップ本数
③運用予定額
この3つの要素から運用方法とリスクを求めて決めていきます。
①注文金額と②トラップ本数が多ければ多いほどリターンは大きくなりますが、その分リスクも高まります。
一方、③運用額が多ければ多いほどリスクを低減させることができます。この組み合わせて、自分に合った運用法とリスクを決めていきます。
実際に運用する際は、③運用額(運用資金)が決まっていると思うので、想定ロスカットレートを決めたのちに、①注文金額と②トラップ本数を増減させながら自分で決めた想定ロスカットレートになるように設定します。
『ユーロ円売りの場合』を例に見てみましょう。
運用式とロスカットレートの条件を
・運用資金100万円
・ロスカットレート160円
とします。
先ほどの「リスク試算」を活用して、どれくらいの運用ができるかを定めます。
逆算すると、
・注文金額:0.1万円
・トラップ本数:37本
で運用することができる。という結果が得られます。
このようにトラリピでは、運用資金とロスカットレートから明確なリスク管理ができます。
FXのリスク管理としては数字化できるのでとても管理しやすいですね!
是非、参考にして下さい!!
※ブログの解説だけでは分かりにくい、不安がある。という方はお気軽にご相談ください!
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